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診療所長のブログ

(所長)医師人生を振り返って(2)

2020/5/18


竹内義員先生(初代所長)

 香川県成人病センターは、消化器がん、主に胃がんを早期発見する使命の下、昭和42年5月1日に開設されました。当時は全国的に胃がん検診が普及し始めた頃であり、香川でも県民の命を守るための検診施設が必要だということで、県厚生部予防課が構想し、設立の運びとなったようです。初代所長には、徳島大学第二内科消化器グループの竹内義員(たけうちよしかず)先生が要請を受け就任しています。

 当初は、医師ほか2名(坂下先生と綾田先生)、看護婦2名、放射線技師2名、臨床検査技師2名、事務2名、臨時職員2名の比較的小規模のスタートだったようです。センターに入院患者用の病棟はありませんでしたが、当時の香川県立中央病院の副院長(京都大学の松原先生)の協力によって、中央病院内に新たに胃腸科を設け、専用の病床が確保されました。センターの医師は、県立中央病院との兼務となり(この兼務制度はセンター廃止まで続きました)、自分たちで診断した患者さんを中央病院に入院してもらって、自ら治療を施すことができるようになったのです。

 
 香川県成人病センターは長きにわたり、多くの胃がん、胃十二指腸潰瘍などをX線検査(バリウム)や内視鏡検査で発見し、県民の健康維持に貢献しました。もちろん救えなかった命もあります。しかし10年、20年と経過していくうちに、検診技術は確実に進歩し、医療機器も発展したため、より多くの早期胃がんが見つかるようになりました。その業績は全国的にも評価され、専門学会が香川でもたびたび開催されるほどになりました。
 


香川県成人病センター
(県保健衛生センターの3,4階)


 当時の香川県立中央病院は京都大学の先生が中心でしたが、その隣の香川県成人病センターは徳島大学の先生方で構成されていました。毎年、徳島大学から若手のフレッシュな先生がセンターに着任し、竹内先生直伝の胃がん診断技術を習得していきました。そして私が初めてこのセンターに勤務させてもらったのが、医師2年目の平成元年4月だったのです。成人病センターは保健衛生センターという建物のなかにありましたが(3・4階のフロア)、このときはすでに築22年であり、重厚な貫禄をもって迎えてくれました。保健衛生センターは昭和42年の建設ですので、成人病センター開設にあわせて建てられたということになります。このとき同時に県の医師会も8・9階のフロアに入ったとのことです。

 

 

 

 

(所長)医師人生を振り返って(1)

2019/10/17

 皆様、はじめまして。安田内科診療所長の安田貢(やすだみつぎ)と申します。医師人生の後半を開業医となって頑張ろうと決意し、国分寺南部でクリニックを建設いたしました。合言葉は「健康寿命を延ばす」です。トレードマークのハナコのように、いつもニコニコしていられる人生を皆様がお過ごしできるよう、微力ながら尽力したいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。せっかくの機会ですので、ここでは私のこれまでの医師人生のなかで、何を考え、何を目指してやってきたかについて、簡単ですがご紹介させていただきます。

 私は徳島大学医学部を卒業しますと、すぐに同大学の第二内科に入局しました。大学には第一内科、第二内科、第三内科があり、それぞれ専門とする分野が異なっていました。私の所属する第二内科は、当時は循環器科の教授(森博愛先生)であり、私の指導医も循環器の先生(井内新先生)でした。井内先生のもとで高血圧・心臓弁膜症・不整脈等の患者様の診療に携わり、心臓の超音波検査も習いました。心電図も学生の頃から徹底的に教え込まれた記憶があります。ただ当時は、循環器内科であっても内科系の疾患全般を診療しており、第二内科はそのなかでも、とくに胃・腸・肝臓・胆嚢・膵臓などの消化器系、そして糖尿病、脂質異常などの代謝系が得意でした。私もよく勉強させていただきました。今から思えば、これらの疾患を有する患者さんはとても多く、しかも主な生活習慣病が網羅されていると思います。これらは以後の私の診療方向に大きく影響したのではないかと感じています。

 医師2年目を迎えたとき、大学から外の病院に出向することになりました。どこに行かされるのか?と思っていましたが、当時の医局長は、なんとクジを引かせました。今でもよく覚えていますが、行先は高松、高知、徳島の病院が残っていました。まだ決定していない同学年の医師は私を含めて3人。私はやはり自分の出身である高松の施設を希望していましたが、結果はなんと高松。香川県成人病センターでした。私は一人っ子であり、両親のいる高松に7年ぶりに戻って来られることに安心しました。そして、香川県成人病センターを引き当てたことで、予防医学を重んじる消化器内科医としての私の医師人生が決定したのです。